05 雨
"RAIN"
written by 風子


feeling

雨の香り・・・  

feeling

雨の予感・・・  



  Memory  
土砂降りの中私を見つけ出したくれた貴方・・  
貴方だけが私を見つけてくれた・・  
それでも私の心の中は雨が降り続いていた・・  
貴方への憎しみという雨が      



  Memory  
嵐の中貴方は約束を果たしてくれた。  
たった一人貴方は私との約束を果たすため  
濡れきった身体で私を見つめていてくれた・・  
私だけにそそがれた視線  
吹き荒れる雨風が続く中  
私の心の雨はやみ雲がかかっていた・・・  

雲の奥にある光は・・私には見えなかった・・  
見たくなかった私がいた・・    



  Memory
雷と雨が続く中、私の頑な心に  
貴方の腕の中で真実という稲妻が堕ちた・・  
貴方を愛している隠し切れない真実に  
あの日、嵐の中でも私の中に熱い炎が沸きいでて消す事が  
出来なかった。  


いつまでも燃え続けているこの思い・・・  



  Rain
私には冷たすぎる・・・  
切ないほど貴方を思い出し、忘れさせない・・・
貴方への思いが雫となって私の心に降りそそぐの・・・      



  Raining
降り出した雨・・  
この雨と一緒に私の思いを洗い流して・・・  
忘れさせて・・  
きっと私の中に燃える思いも消してくれるのかしら・・    

雨よもっと私に降り注いで・・・      



それでも貴方を愛している・・・



2.8.2003



<Fin>





□風子さんより□
RAIN・・・雨っていろんな形に変化すると思います。自分自身の日常・心の 中で・・心地よい通り雨(ありましたね、そんなお芝居)、恵みの雨 そして悲しいくらいの土砂降りそんな気持ちもこめながら書かせて頂きました。
でもやはり雨に負けない力を持って頑張ってもらいたい・・
なんといっても「魂の片割れ」なのですから・・
最後の一言はどうするべきかとおもったのですがその気持ちをこめて書きました・・
こんな私の独り言にお付き合い頂き杏子様はじめ読まれて頂いた方々、本当に ありがとうございました。





□杏子より□
初めての『30のお題』への御投稿作品です。うぅぅぅ、感激です。自分で30埋めなきゃいけないのかしら、と怯えておりましたので。
雨音が聞こえてくるようなしっとりしたステキな作品で、思わず胸が切なくなります。そういえば二人の重要シーンに雨はかかせませんでしたね。ここでも、そこでも、あそこでも、雨・雨・雨が降っておりました。
余韻のあるラストもとってもステキ。
風子さん素敵な作品を本当にありがとうございました!!





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